紛争の内容
相談者は、憔悴しきった様子でご来所されました。
何でも、新婚の妻からの仕打ちがひどく、交際時には気付かなかったが、様々な高圧的あるいは批判的な態度を示し、相談者の親御さんに対しても悪態をつく始末とのことでした。
別居を開始していましたが、妻とは直接の話合いができず、妻からも拒絶されており、このままいつまで結婚が続くのかと途方に暮れられておりました。
そこで、弁護士が間に入り、早期解決のために、交渉事件として介入することになりました。
交渉・調停・訴訟などの経過
弁護士が介入したとはいえ、悠長に連絡を取ったところで、時間がかかるだけですから、最初に受任通知書という介入の通知を送る段階から、離婚協議書の雛形を作成し、かつ、あらかじめ離婚届に夫の箇所を書いてもらったうえで、その写しとともに送付し、離婚することを求めました。
最初は、どうすればよいのか、と焦った様子の連絡もありましたが、書面に詳細を書いてありましたので、妻側も冷静にその内容を見たのか、こちらの提示した条件どおりで離婚することを回答しました。そのため、速やかに、正式な離婚協議書を作成し、離婚届を送付しました。
本事例の結末
結論としては、受任してからわずか2週間程度で離婚を成立させることができました。
また、離婚時の細かなやりとり(鍵の返却や健康保険証の資格喪失の手続等)についても進めております。
本事例に学ぶこと
今回は、結婚期間が短く、婚姻時に築いた共有財産などもあまりありませんでしたので、財産分与の問題は生じませんでしたが、長引いた場合、収入の高い夫は、婚姻費用を請求されるおそれを秘めておりました。そのようなこともあり、本来は夫側としては主張したかった部分を譲歩し、感情論は捨象して、いわばスピード離婚のみを求めることとしたのが功を奏した事例でした。
あらゆるご夫婦において、離婚を進めるうえで、プラスに働く側面とマイナスに働く側面とがあります。それをいかに見極め、理解し、交渉を進めていくかが、弁護士の腕の見せ所です。
離婚専門チームを結成するグリーンリーフ法律事務所の弁護士は、経験に裏打ちされた知識をフル活用いたします。
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